今日は愚痴です。
薪を売る時にストレスを感じる事があります。
まず、薪には大きく分けて針葉樹と広葉樹という二種類の薪があります。
なぜ、二種類売っているのか?
二種類の樹木が伐採されるから、二種類の間伐材が搬出されるのが根本的な理由。
一束¥600の針葉樹は、主に建材などの建築材料に利用されています。
一束¥900の広葉樹は、主に家具などの木工材料に利用されています。
金額が違うのは搬出量や市場価値にもよりますが、広葉樹の方が重く堅く運搬や加工に手間、乾燥に時間がかかるのが理由。
針葉樹は、燃えやすく火力が強いのが特徴。
広葉樹は、着火しづらいが長く安定して燃える。(燃焼時間は針葉樹の約二倍)
この二種の特徴を生かし、針葉樹でスタートして広葉樹へ移すのが最もスタンダードな焚き火方法とされています。
ですので、当店では針葉樹x1束、広葉樹x2束を「5時間パック」と称して¥200引きで販売しています。
(夕方5時から夜10時まで、約針葉樹1時間+広葉樹2時間x2という概算による) ※得 おススメです。
年間を通じてキャンプをされるガチキャンパーさんにとっては、広葉樹が焚き火のメインになるのは常識ですね。
実際のところ当店の二種の売り上げ数は、金額が高くても良質な広葉樹の方が多くの割合を占めています。
が~、しかし、
夏になると川遊びやBBQがメインの「夏だけキャンパーさん」達がやって来て、「安いのでいいしょ!」と針葉樹を何束も買いに来る。
短時間なら針葉樹だけでいいと思いますが、沢山買うので・・・
「広葉樹があると最終的にコスパが良くなりますよ」とか、「針葉樹だと火力が強く調理が難しいですよ」とか一応の説明はしますが、
「こいつ素人だと思って、高い方を買わせようとしてるんじゃね?」のような目で見られ、結局お値段の安い方へ収まります(泣)
店主にも今までやって来た自負があるんです。
四半世紀以上のキャンプ経験、20年以上木工材料販売をしていた木材の知識。
薪ストーブを導入してからは冬中、毎日焚き火生活。
最近では伐採、搬出、玉切り、薪割りと一通りのお手伝いも経験し、最終的には乾燥から販売まで。
本当は、心からいい物をおススメしたいだけなのに!
ここまで語れる店員さんて、中々いないぞと!
時には「ねえ君、今さかなクンからさかなの話を聞けてるんだよ!」とでも言いたくなる。
んー?、さてはリスペクトが欲しいというストレスなのか??
先日、我が家のエアコンを購入しましたが、その時の店員さんの営業トーク
「安いエアコンよりも高いエアコンの方が性能がいいので、10年使えば差額は電気代で回収できますよ」との事。
おおっ、これか~!
自分なりに色々考えてみた。
「ガソリン車よりハイブリッドカーの方が高いでしょ、でも結局ガソリン代が安いんですよ」とか、
「君はラーメンしか頼んだ事無いの?一度チャーシューメン食べてみなよ。美味いから」とか、
高い物には高いなりの理由やメリットがあると言いたいのだが、なんか違うか??
さて、「夏だけキャンパー」さんには、どんな口説き文句がいいのでしょうか?
民「知らんがな!」
民「ほっとけよ!」
私「ほーい」
※注 テントサウナで一気に高温に上げる場合は針葉樹バンバンでOKですが、薪ストーブの性能によりNGの場合があります。